★俺たち、タワー・アタッカー!!★

成田空港・管制塔占拠をめぐる物語
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「ミスターX」 はパックであった!

せっかくのミスターXのフューチャーであります。
この「軽薄の徒」が、家族にどんな思いをさせたか(いえいえ、正確に言えば、警察権力の弾圧に家族が、どんな目にあわされたかなのですが……と、いうのもなんか笑っちゃいます)、せっかくですから、『1978.3.26NARITA』から、引いておきます。
「カミさん」またの名を「ソフィア・ローレン」(ミスターXはそう呼ぶ)が、後の裁判で「身は離れても心はひとつです」と証言した名場面も忘れがたいのですが、当日の仰天ぶりも彼女を知る者の心を揺さぶります。

ここで言う「パック」とは、ミスターXがご幼少のみぎりに小学校の授業において、関白太政大臣を「カ〜ン・パック」と叫んでいらいの別名であるのであります。
ほれほれ、栴檀は双葉より軽薄。
というわけで、3・26当日。

*「一緒に買った服」がテレビに*(『1978.3.26NARITA』より)
 ソフィア・ローレン●私は図書館に勤めていたので、日曜日は仕事だったの。だから、職場にいました。ただ、3・26になんかやるっていうのは聞いていたから、職場の友だちなんかと朝から「始まるね」みたいな話はしていたのね。そしたら、管制塔が占拠されたって報道されてるじゃない。「わー、すごい!」「やってるな」「頑張ってるね」とかみんなで言い合ったりして。ピストルが出てきたとかって聞くと、「やる気だね、向こうも」なんて話してた。

 そうしてしばらくすると、姉から職場に電話がかかってきたんです。姉は「管制塔占拠して捕まった人たちがテレビに映ってるけど、これってパック(当時仲間たちからこう呼ばれていた)じゃない?」って聞くのね。私は「それは絶対ない。人違いだよ」と即座に否定しました。というのは、以前、彼は「もう30にもなるから、自分はそんな先頭には行かない」って言ってたから。でも、彼にしょっちゅう会っていた姉が「あれはどう見てもそうだよ。家に帰ってニュース見てごらん」って何度も言うので、心配になって……。だから、仕事が終わるとすっ飛んで帰りました。それで、7時のNHKのニュース見たら、パックが管制塔の階段から降りてくるのが映ってて(笑)。もう「エー!」って感じよ。

 前田●それははどういう気持ち?
 ソフィア●なんか頭の中が真っ白っていうか……ほんとに「エー!」っていうしかないような。とにかくすっごくショックだった。
 前田●顔が見えたの?
 ソフィア●もちろんそれもあるけど、彼が着ていたのが、1週間くらい前に、釣り道具屋で一緒に買った見覚えのある服なのよ。これは間違いないと確信した。
 X●「釣りに行くときに着る」って言って買ったんだよ。
 ソフィア●もうパニックですよ。どうしようどうしようって。ほんとにどうなるのか全然わかんなかった。仕事やめるんだろうなとか、外に出られないかなとか、いろんなこと考えてた。警察もすぐ来ちゃうんじゃないかと思って、すごく恐ろしくなって、とにかく家にある三里塚関係のものを全部隠すことにしたのね。それで職場の友だちに、「ちょっと運びたいものあるから、車で来て」って電話して、その日のうちに運び出したの。友だちは、なんにも言わなかったんだけど、すぐに来てくれて。ありがたかったなぁ。

 前田●警察はいつ来たの?
 ソフィア●それから彼の身元が割れるまでがすごく長かったんじゃないかな。
 X●とにかくなかなか俺の身元は判明しなかったんで向こうもかなり困ってたみたい。わかったときは取調官が来て「もう、なんにも言わなくていいから」って言って大喜びしてたよ。
 ソフィア●ほかの人がみんな判明したのにパックだけ全然わかんなかった。私の方はというと、救対の人たちから、警察はいつやって来るか分からないから心の準備をしておいたほうがいいって言われていたから、朝早くても夜遅くても大丈夫なように、寝るときはパジャマに着替えないで、普通の恰好で床に就きました。初めての経験だから、なんにもわかんなくて。こっちは緊張感から少しでも抜け出したかったんで、正直、「早く名前が割れちゃえばいいのにな」ってチラッと思ったりもしてね(笑)。

 身元が分かったという連絡は、弁護士さんからありました。職場に電話があって「今日あたり警察が行きますよ」って。それで、帰宅すると、家の前に警察がいるのが見えたのよね。私、即座に隠れて、そのままスーパーとか回ったりしてた。警察が帰るまで、「まだいるかな」と何度も確認しに行って、いなくなってから、サッと家に入ったんです。そしたら、家の中に置いてある物の場所がいろいろ変わっていた。家宅捜索されたわけ。

 前田●警察が勝手に?
 ソフィア●大家さんが一緒に開けたらしい。私が、家に帰ってしばらくしたら、その大家さんが来て、「昼間ね、すごくたくさん警察の人が来て家の中をいろいろ探してたけど、押収物はなんにもなかったよ」って言うの。それで、「奥さん、関係ないんだよね」って聞くから、「全然ありません」って答えました(笑)。その大家さんは、そのあともずっとよくしてくれましたね。(『1978.3.26NARITA』より)


やっぱり彼女の方に、信用があったのでありました。
黒いカッパ着て、地下足袋履いて、金星赤メットかぶって、大事な彼女をおいて、なんの魚を釣りに行くつもり?

魚釣り今日からどこまで行くのやら

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この記事に対するコメント

ミスターX(ロバート・レッドフオード)のお宝物


一。金星印の赤ヘルメット(本物)

一。釣用雨合羽 上下  (本物)

一。地下足袋  左右  (本物)

一。軍旗(14Fに翻った先鋒隊)

一。かみさん(ソフィヤ・ローレン)


以上、順不同
ミスターX@本物 | 2010/05/15 5:42 AM
私はまだ宝物にならない新参者かあ?

糖尿病のミスターXでもいいと言う健気な女はまだまだ存在価値が低いようだ。

その時代の時間を共有するには私は幼子過ぎるし…年齢差を感じると共にソフィア・ローレンの存在の大きさを今更ながらに知る。

ミスターXの金沢の愛人 | 2010/05/15 1:19 PM
まぁ、たくさんのお宝だこと(笑)。

ロバート・レッドフオードが監督した
『リバー・ランズ・スルー・イット』という映画がありましたねぇ。

あれ、真面目な兄貴とやんちゃな弟が、お父つぁんにフライロッドを持たされて、「10時と2時」の円弧を草原で振らされるシーンが好きでね。俺たちも10時と2時の角度を振るったのでしたか。
いや、ハンマーはもうちょっと、深い角度でありましたね。
ミスターXも確かに「釣り」に行ったんだわ。でかい釣果でありました(笑)。
remol | 2010/05/16 5:09 PM
ミスターXの金沢の愛人さん、コメントありがとう。

輝く若きジュエリーですね。いいぞ、いいぞ。
しっかり茶飲み友達してやってくだしな。健康管理も込めて、糖尿おじさんへこういう献歌はいかがですか?

今日よりは顧みなくて大気味のシッコの見立てといでたつわれは

しつこいね、ワハハ
remol | 2010/05/16 5:20 PM
茶飲み友達OKです。

私のミニチュアダックスも凄くなついていまして、ミスターXが孫だと言って可愛がります。

と言う事は私は愛人では無く娘…そう言えば娘のように扱われている、フムフム 、糖尿病は男女の関係を超えて親子にしてくれる素敵な病気ですね(笑)

これからもミスターX親父を大事にします!

金沢の愛人改め娘より

ミスターXの金沢の愛人 | 2010/05/16 10:42 PM
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