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成田空港・管制塔占拠をめぐる物語
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横堀要塞40時間の激闘(2)

要塞に立て篭もったのは40数名。その中には6人の反対同盟の幹部たちがいました。

内田寛一行動隊長は朝倉部落で酪農を主にやっていて、団結小屋がそこにあった私たちも大変にお世話になりました。芝山町の社会党の中心人物でもありました。熱田一さんはいわば横堀要塞の責任者、横堀部落の人格的な代表者でもあり、後に反対同盟(熱田派)の代表になった人。当時の肩書きは副行動隊長でした。小川源さんは、二期用地内の木の根部落を開拓で作り上げた、これも木の根部落の代名詞のような存在。

石井英祐さんは辺田部落の重鎮、地域や農協関係の核になる人だった。岩山部落の長谷川タケさんは「長谷川せんせい」と呼ばれた方。元教師の婦人行動隊長。小川むつさんは婦人行動隊の副隊長で、のちに農協全国理事になって農村の女性をリードしていく「ほんと地頭のいい人格者」(ある新聞記者)です。

いま、これらの人々の名前は、ほとんど実名で出てきません。しかし、私はあえて書き記します。亡くなったり闘争を離れたりして、名前が過去に霞んでいる人もいます。それだけなら、まだいいのです。
私には、個人的に許せない感情があります。
彼らの名誉と名前は記憶されなければなりません。

のちに、中核派を中心とする「支援」党派が、政府との接触、成田用水問題、一坪共有地問題などで、「脱落派」だの「裏切り者」だの、私からすればあきれ返る物言いで、これらの人々を非難し中傷し、家まで押しかけて脅迫もどきの言動を行いました。

よ〜く、覚えておかなければならないのは、この要塞建設から二月要塞戦の激闘を、これらの人々は力の限りに闘ったということです。もうひとつ、よ〜く覚えておかなければならないことは、のちに彼らを非難した連中は、これらの闘いの最中、ほとんど影さえみえぬ「闘わぬ人々」であったという事実です。

嘘だというのなら、当時の新聞でも資料でもひっくり返してみればいい。
その党派が自己の勢力(メンバー数や資金を含めて)、それにふさわしい人とカネを拠出し、闘いを組み上げる努力をしたのか。別に逮捕されることがいいわけではないけれど、何人の逮捕者を出し、それが全体の逮捕者の中に占める比率はどれくらいだったのか。

人は恥というものを知らなければならない。前衛を名乗っていたのなら、さらなり。
農民を責めるような資格があったのか、考えてみるがよろしい。

さて、立て篭もった40数人は徹底抗戦をやりました。
機動隊は「航空法49条違反の容疑で現場検証を行う」というのであります。引き連れてきた大型クレーン2台は「では何のため?」です。
タケさんは「夜もあけぬうちから、非道な行為をするというのですか。ここは私たちの土地、ただちに出ていきなさい」
近寄る機動隊員の上に、火炎瓶と石つぶてが雨あられ。

機動隊は「内田さん、違法行為をやめさせなさい。さもないと、あなたたちを逮捕することになる」と、やさしいご警告。
内田行動隊長「私たちはこれまでの生涯すべてをかけて、ここにいる。逮捕など覚悟の上だ」
熱田さんは要塞から身を乗り出して両手を広げて叫ぶ。聞いたのは、要塞内にいた篭城組だけである。超低空にホバリングするヘリの音で、周囲に聞こえるわけもない。
この時のことを、その後、鉄塔最上部にしがみついて、酷寒零下の放水に耐えつづけることになる大島は、「簡潔な言葉だった。闘って生きてきた人の本当の言葉に心を打たれた。短く『感動した』と伝えた」と振り返った。

からだ、生涯、胸のうち、すべてをそこにかける農民と、ともにいる労働者や学生の間に虹がかかる一瞬。そりゃ、幸せでございます。

クレーン車の前に婦人行動隊が身を投げ出す。機動隊が容赦なくジュラルミンの盾で殴る。立て篭もった石井英祐さんの妻、節子さんが、つまりジューゼム(屋号・十左右衛門)のおっ母ぁが顔を盾で割られる。鼻の骨を折られ眼の下が陥没する。
これが空港建設だ。成田空港が作られてきた姿そのもの。

節子さんは「機動隊が見えたから要塞に入るか、クレーン車が来る道を塞ぐがしかないって思って、機動隊のところへ駆け出していったんだよ」
なんていう人たちなんだろう、俺は泣けてくる。

remol





1978.2.6二月要塞戦 | comments(0) | trackbacks(0)

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